妊娠が成立するためには、精子と卵子が受精して子宮に着床するまでに様々な条件をクリアしなければなりません。
男性側の問題では、精子に元気がなかったり、射出した精液の中に精子の数が少ない(精液性状低下)もしくは、全くいない(無精子症)などの問題があります。
女性側の問題では、排卵障害、卵管の異常、子宮の異常(子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、先天奇形)、頸管因子(子宮頸管炎、子宮頸管からの粘液分泌異常など)、免疫因子(抗精子抗体など)が挙げられます。
男女別では不妊の原因の約5割は女性で、男性が約3割、双方の原因が約2割であるといわれています。不妊は男女どちらか一方に問題があるという事はなく、上記の問題が複雑に関係しあっています。